イラン研究 万華鏡 ―文学・政治経済・調査現場の視点から―
- otomonotes
- 2017年3月19日
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原隆一・中村菜穂 編 発行:大東文化大学 東洋研究所
http://www.daito.ac.jp/research/laboratory/oriental/publication/books.html (2016年12月) ISBN978-4-904626-26-9 定価:本体5000円+税 刊行によせて ―はしがきより― 私たち「イラン文化圏における伝統と変容研究班」は、東洋研究所の共同研究部会の一環として、2012年度から本学関係者を中心に6名ではじまった。 2016年度には12名の研究グループへと大きく成長して、研究員の専門領域は文学、政治思想、経済学、歴史学、建築史、技術史などの多領域となり、また、対象地域も隣接するトルコ圏やアラブ圏へと広がっていった。 ここで、私たちが「イラン文化圏」と呼んでいるのは、現在のイラン国を中心に、周辺のアフガニスタン、タジキスタン、クルディスタンなどを含む広域文化圏 のことをいっている。イラン系民族、ペルシア語系言語、太陽暦の春分を新春(ノウルーズ)として祝う古来の慣習や生活リズムなどに特徴がある大きな一括り を指している。 それは、インド文化圏、中央アジア・トルコ文化圏、アラブ文化圏など隣接する周辺の文化圏との歴史的交流のなかで育まれたものである。また、文化は、人間 の生活舞台である自然生態環境、生業を基盤とした経済・技術活動、その上に展開する社会や狭義の文化を含む総体をここでは意味している。 本書は、多様な視角、様々なプリズムをとおしてみたイラン文化圏における伝統と変容に関する論考集である。
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