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内的な対話

 来年度のシラバスを作っている。担当科目「について」教える内容から、担当科目のトピックや素材を使ったアカデミック・スキルの涵養に切り替えることを考えている。第一歩として、テキストを読んで、まずは感想を書き出し、そこに理屈をつけて説得力を持たせ、人前に提示することのできる言葉を作っていくつもりである。一言で言えば「コメントづくり」となろうか。

 そこで、アクティブ・ラーニングや協同学習などに関する参考書をいくつかあたってみているのだが、コメント作成というちょっとした作業――それでいてどの科目にも必要となる作業――についてアイデアを提供してくれるものがない。

 テキストに向き合い、書きながら考え、内的な対話を深めてゆく。そうしたプロセスは「アクティブ」にカウントされないようなのである。

 同じようなことは「レポートの書き方」の類いにも言えるようで、コメントなどは当たり前のように作れると考えてるかのごとく、レポートのアウトライン作成や原稿作成にただちに向かっていくような内容である。

 大学で何かを学ぶ際に必須で、いわば日常的にこなすべきスキルの部分が教材からもっとも欠落しているように感じている。



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